今更、そんなこと言っても遅いのよっ

前回の噛み合ないやりとりの続きです。

まっしんはやぶさ「すみません。その話しは、もしかして・・・」

Yさん「はい。売主様とご家族のご意向がまとまりまして、是非まっしんはやぶさ様にご購入いただきたいとのことです」

まっしんはやぶさ「（あ・・・・やっぱり・・・）」

ぃ、ぃ、いい土地だぁぁぁぁ！！！！


この不動産屋というのは、以前いぃ土地を調べてもらっていた神田川地所です。
以前の担当Kさんから、売主の長男さんが難色を示していて絶望と聞いてあきらめたと伝えていたのですが、実はずっと交渉が進んでいたようです。

まっしんはやぶさ「ぇ、でも。ぁ、あの土地は広いですし、高いんですよね・・・」

Yさん「敷地面積は、約39坪あります。ご希望は2000万とおっしゃっていますが・・・」

あぁ、やっぱ無理やん・・・・そりゃそうやと思ったけど

まっしんはやぶさ「すみません。既に同地区の7区画分譲地の32坪の物件を明後日契約する予定なんですよ。結構値引きもしてもらっています。」

Yさん「おそらくその金額に合わせられると思います。」

まっしんはやぶさ「は？」

え゛？え゛ぇ〜〜？？？
32坪の物件と同じ価格？
いゃ、こちらの金額は言ってないので、相手は知らないはず・・・
39坪が？しかも、北西角に対して南東角ですよ。
いゃ、そんなうまい話しがあるわけが・・・・

と、衝撃の展開に頭の判断力が付いて行きません。
とにかく瞬間的に頭を巡ったのは、

• 価格が合わせられるというのは本当なのか？39坪で南向き、同価格なら間違いなくいぃ土地の方がよい。しかし、以前も売る気があるのかどうか、煮え切らなかった。今回の説得は本当なのか？


• 「合わせられると思う」とは、微妙な表現だ。こちらの金額も知らないのになぜ断言できるんだ？まだ、これから説得する予定で確約ではないのではないのか？


• 明後日の契約をキャンセルすると、アチチホームに迷惑がかかる。そうすると最悪アチチホームでは建てられなくなるかもしれない。そうなると土地の価格は同じでも、建物は仕様ダウンと価格アップを覚悟しなければならなくなり、それは困る。


• 最悪、7区画分譲を断ったうえに、いぃ土地も話しがまとまらないという可能性があるのでは？なんとなくまだ駆け引きされている気がする・・・

ちょうど、妻がお風呂に入っているときだったので、電話の様子で変に詮索されずに助かりました。
正直、ここで欲をかいて、飛びつくと、これまで苦労して契約にこぎ着けた7区画分譲とアチチホームとの関係が崩れてしまう気がします。
確かに土地の広さと立地条件、南向きの日当りなど一度現地を見ているので良い部分は知っていますが、その他の土地の素性を調べる時間がなさすぎます。

しかし、この話しを聞けば妻の気持ちは間違いなくぐらついてしまうでしょう。



もう後戻りはしたくない・・・

このままだと、二兎を追うものは・・・になると確信した私は、意を決して・・・・


まっしんはやぶさ「やはり、建築会社を裏切る訳にはいきませんし、この会社で建てられなくなったら困るんです。価格が下がるという話しも、確約ではないようですので、やはり向こうを断れません。」

Yさん「そうですか・・・・この地区で、このような好条件の物件は絶対に出ないので、大変お勧めなのですが・・・残念です」

この時点で心臓はバクバクです。
間違ってなかったよな？

7区画分譲の価格を言って、下げさせたほうがよかったのか？
いゃいゃ、金額を言ったら買う気があると思われてしまって後に引けなくなってしまう。
よかった、これで、よかったよな。
こんなタイミングで、やめてくれよ・・・

と思っているところに、もう一度携帯が鳴りました。

Yさん「何度もすみません。●●●●万円でいかがでしょうか？売主様にもOKをいただきました」

まっしんはやぶさ「え？・・・（え゛え゛〜？？？7区画分譲の値引き後と同じ価格やん。なんでわかったん？）」

Yさん「まず、絶対に出ない金額です。土地は正確には39.9坪で、ほぼ40坪です。是非ご検討ください。」

まっしんはやぶさ「うっ・・・(あっ、妻が風呂から出てくる）、いぃ、いや、やはり先ほど言った通り建築会社を裏切れないので・・・無理です・・・すみません。もう少し早ければ・・・」

Yさん「そうですか・・・・残念です・・・・ですが、一応あきらめずにお待ちしておりますので、是非ご検討ください。」

な・な・なんなんだ？？？
この電話？
どうしたらいいんだ俺は？？？

いゃ、正しかったよな。絶対正しかったよな。これで・・・

とにかく、突然の出来事を自分でも消化しきれず、とても妻にも電話の内容を話せず、固まっていました。