後味の悪いコストアップを防ぐには - コストダウン

    後味の悪いコストアップを防ぐには

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    某所で、建築中の施主さんによるとある工事費の予想外の増加に悩む書き込みを見かけました。

    「当初口頭で数十万〜最悪多くても100万円までと言われていた工事が200万円になったと言われたが納得できない。既に工事が終わってしまっているけどどうしたらよいか」
    その場では、明細を施工元に出してもらった上で、可能なら交渉するようにアドバイスがされていました。
    しかし、果たして、一般の方の知識で明細を見て価格の妥当性を指摘し、スムーズに双方納得に至ることが可能でしょうか。
    高額

    仮に、この工事の扱い自体を施主側の有利な条件で決着を付けられたとします。
    しかし、施工元を論破して、こちらの要求をのんでもらったことで、後味の悪い気まずさが残るかもしれません。
    ここが、完成品の売買ではない注文住宅の難しいところです。

    とにかく竣工までは施工業者との良い関係を保ちながら進めたいところですが、泣き寝入りをするわけにもいきませんよね。

    ちょっと、そんなことを考えたことを書いてみました。

    ※注意:海千山千の不動産業界で、そんな綺麗事じゃぁ太刀打ちできませんよというのは、前提でご覧くださいませ。相手を選ぶ話ではあるとは思います・・・


    書面で残すのはお互いのため

    某所の書き込みにもアドバイスがありましたが、やっぱり口頭ではなく書面で合意事項を残すのは、セオリーだと思います。

    「そんなことわかっとるわい」という声が聞こえてきそうですが、念の為書面を残す効果を考えてみました。

    というか探してみると、言いたいことをGoogle先生が見つけてくれました。

    "契約書を残すことで口約束のような言った・言わない等といった無用な争いや相互の勘違いによる不信感で友情が壊れたりすることが無くなります。"

    契約書作成の意味とは?(行政書士サム事務所・さいたま市南区)

    1.契約とは?(契約の意味) 日本の法律では堅苦しく、契約とは権利義務関係の発生・変更・消滅に関する当事者間の合意と解釈されています。これでは何のことかさっぱり分かりませんが、簡単に言うと「契約とは約束事」のことです。

    契約書を残すことの意味として説明されていますが、そこまで行かなくても見積書やそれに準ずる各種書面でのやりとりでも同じ意味があると思います。

    書面・契約

    そもそも、慣れない取引相手でもある不動産業者や建築関係の業者さんには、なんとなく警戒心を持っている方が多いのではないでしょうか?
    ちょっとした、認識のすれ違いで信頼関係が崩れると、「やっぱり信用できない」と不信感が増幅してしまう心配があります。

    書面に残っていれば、双方書いてある事実を受け止めるしかないので、相手を恨むようなことになりにくいです。

    実は、これらの感覚は、私自身仕事上でも契約に基づいた仕事をお願いしたり、引き受けたりしたどちらの経験もありまして、注文住宅に限らず長年実感してきたことなんです。


    書面なんて残してくれる?

    仕事上では、「エビデンス(証拠)として書面を残しておきましょう」なんて、ちょっとかっこつけて言ったりするんですが、合意事項の証拠を残しておくことはよくやります。見積書をもらってから発注するってことだって、後々のトラブルを考えるとごく当たり前のこととして染み付いています。

    冒頭の件は、やはり口頭での約束になっていた点が悔やまれるのですが、仕事などで経験のない人は書面で残すことをお願いするのにためらいや遠慮を感じることがあるのかもと思いました。
    遠慮
    結構面倒ですし、業界や業者の慣例から相手がいやがる場合もありますが、たぶんそういう方は、痛い目にあったことがないのでは(苦笑)と思ったりもします。私の周りでは、書面がなくて痛い目にあった経験がある人は、例外なく面倒でも書面を残すことに協力的です。

    我が家の場合、最初に奈良で購入した建売住宅の取引で、契約書以外の書面のやりとりがありました。
    正直かなり怪しい不動産仲介のニシオカに、最後まで騙されてるのではないかと半信半疑だったのですが、値引き条件の約束事を律儀に覚書でしっかり残してくれました。単なるメモだけだと、エビデンスの効果が薄いなぁと心配しながら見ていたら、しっかり本人の署名と押印までしたくれたので、意外でした。

    仲介手数料から10年分でどぉでっしゃろっちゅう話 - 奇跡のマイホーム奈良編

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    ちょっとした工夫でも書面は残せる

    不動産屋さんは、結構今でも手っ取り早い電話でのやり取りを好むためか、
    「まっしんさんは、電話よりメールのやり取りがご希望なんですね。僕はあまりメールは得意じゃなくて・・・」
    申し訳なさそうにと言われたことがあります。
    もちろん、仕事柄メールが慣れていることもありましたが、やはり書面を残して、関係が壊れることのないようにとの意図がありました。

    他には、お互いの時間を奪い合わないで済むこと(ホリエモンほど過激な意見ではないけど)、正確に情報を伝えやすいことなども、メールを使うメリットとして大きいですね。
    メール
    前述のような紙での書類を残すほどでもなくても、双方の誤解を防ぐためにもメールの活用はとても有効です。

    たとえば、「■■■■工事は、●●●になる」と電話や現場などで口頭で聞いたら、その場で即答せずに

    「先ほどは口頭でしたので、念の為確認させてください。■■■■工事は、●●●になるとお聞きしましたが、理解に間違いないでしょうか?ご返事いただいた上で、工事をお願いしたいと思います。」
    と、後ほどメールを送ってから、返事をもらう方法があります。
    [ここで、面倒くさいやつと思われとことは気にしないのが重要です(笑)]

    この時、できれば話を聞いた本人だけでなく、他の関係者と面識があれば宛先に加えておきましょう。
    営業担当とのやりとりなら、上司の営業所長や設計担当など。
    悪気のない勘違いなどのミスを拾ってフォローしてもらえる可能性もあります。

    でも、たまーに、メールを送っているのに、電話でしか返事をくれない場合があるんですよね。
    メールで返事をもらえないと、後々受け取ってない・知らないと言えちゃうので、なるべくメールで返事してねとお願いするのですが、これは相手によって根気のいる作業になるかもしれません。

    このあたりは、契約前にメールでのやりとりに不自由がないか見極めて業者選定のポイントとしても加えることをお勧めましす。ちなみに、我が家の場合、太陽光発電施工の業者さんが、契約前はメールの返事をメールでくれたのですが、契約が完了した後は、電話でしか返事をくれなくなりました(苦笑)。何か意味があるのだろうかと思いましたが、特にエビデンスが必要なやりとりはなかったので、目をつぶりました。

    ただし、十数万や100万円を超える取引では、メールで済ませず見積書の確認と追加着手承諾などの書面は必須だと思います。

    書面を残すのは、権利を行使するためだけなのか?

    書面を残して合意しておくことは、万一の場合でも施主側の損失を防ぐためにも確かに有効です。ただし、私としては、あくまで「もめない」ためと考えるのが、パートナーとしての施工会社との良好な関係を保つためにはよいと思っています。

    残した書面を、鬼の首をとったように突きつけるための道具とだけ考えてしまうと、その後の創造的な家づくりの展開の可能性を摘み取ってしまうことになるかもしれませんので。
    指差しではない

    次回、我が家の実体験から感じたこの考え方を補足して書きたいと思います。

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